2011年2月から毎月連載のふか尾シリーズ広告をご紹介。

百折不撓

|その6| 2011/07/22掲載

はじめる

2007年1月元旦、ふか尾店主は、県外のとある神社に詣でた。そこで目に飛び込んできたのは御守りの、そこに記されていた「言葉」だった。背中を押された、そんな感じだった。迷わず手にした御守りに記されていた言葉は、
…「はじめの一歩」。
その言葉が深く心に響いたことにより、過酷で長い〝最飛び〟への道を歩み始める決心がついたという。誰もが未踏の道へ一歩踏み出す際には躊躇するであろう。何かを成そうとした時、重要なのはその〝第一歩目〟。歩幅は小さくとも、踏み出す勇気…。
 慎重に且つ大胆に第一歩目を踏み出し、そしてその年の12月、今の地に『和牛厨ふか尾』を開店させた。
一歩一歩着実に歩み、開店僅か四ヶ月後に長野県初となる『飛騨牛料理指定店』の認定を受けた。また2009年「夏の食肉市場肉牛枝肉共進会」では“最優秀飛騨牛”を岐阜県外店としては初めて競り落とした。〝最飛び飛騨牛〟が初めて安房峠を越えた瞬間だった。
 その共進会という市場競り、肉牛サマーフェスタは7月25日に開催される。

|番外編| 2011/07/29掲載

競る

百折不撓(ひゃくせつふとう)…「何度挫折・失敗しても、屈せず、志を曲げず、挑み続けること」。

 〝最飛び〟への道はレールでは無い。まして平坦な道でも無い。店主は「頑張っていますね」とありがたい声を掛けられる事も多いが、今に至るまでは筆舌に尽くせぬ挫折もあった。
 春まだ浅い本年四月、最飛びの競り市があった。その夜、「最上の飛騨牛をぜひここ安曇野で〝召し上がって下さい〟という思い…、ちょっと気負い過ぎちゃったね」と店主は悔恨した。最優秀牛を競り落とせなかったのだ。「降りる事も勇気」とも思うがそれは慰めにならない。悔しくて堪らなかった。またしても辛酸を嘗めた。

 畜産共進会「肉牛サマーフェスタ」が去る平成23年7月25日に行われた。もちろんふか尾店主も競りに参加したのだが、思いはひとつ、飛騨牛の頂点〝最飛び牛〟、それを口に運んでいただいた瞬間の、お客様の「美味しい!」っていう笑顔が見たいから…、ただその一心だけ。
 多くの皆様の笑顔が浮かんだ。背中を押された。競りが始まると同時に、体をそっと支えられ、背中をそっと押し出してもらえた、そんな感じがした。
最優秀牛は競り落とせなかったものの、お客様の笑顔を見るには充分な〝最飛び〟の……。

|その7| 2011/08/26掲載

見る

「牛歩」―歩みの遅い事を表す言葉。とはいえ歩む牛の足はしっかりと踏ん張り、大地を捉えている。歩みは遅くとも、その一歩は慎重且つ大胆である。
和牛厨ふか尾も〝信州・安曇野〟の地にしっかり根差し、踏ん張る。お客様への感謝の思いと安心の提供、店主の最飛び飛騨牛へ注ぐ情熱、これらが薄まることなく慎重且つ大胆に努力を続け、決して立ち止まることはない。

2011年夏、同店のホームページが立ち上がった。店主の思い、製作ディレクターとデザイナーの才知とセンスが見事に結実したホームページは、飛騨牛の甘く溶ける食感さえ感じられるような、同店の目指す方向性が窺える秀逸さで、ふか尾の信念、店舗や旬の情報が手軽にパソコンで閲覧できる。自宅に居ながらにして飛騨牛を味わえる通信販売ページもある。
「ふか尾物語」に新たな〝ページ〟が加わった。しかし店主は言う、「物語はまだまだ始まったばかり、これからですよ。」と。

|その8| 2011/09/23掲載

穣(みのる) 

23日は二十四節気の一つ、秋分。昼夜の時間がほぼ等しく、太陽は真東から昇り真西に沈む。
 「これでいいのか?」、ふか尾店主が呟いた。「お客様の〝美味しいって笑顔〟が見たい」から、もっともっとよい方法を考えたい、という呟き。前回ご来店時以上の感動を毎回お客様に与えられるよう、進化という名の変化も必要である、と。太陽が日々違う感動を見せるように…。
 肉の旨味を堪能したい方には「しゃぶしゃぶ」を、醍醐味を存分に楽しみたい方には「ステーキ」を勧めている。そして、ご飯やそれぞれの付け合わせ野菜、一品料理にも気を配る。米の研ぎ方炊き方、牛肉の良さを最大限引き出す素材選びやお客様の健康面までも、肉同様に考え抜かれている。〝最飛び飛騨牛だけあればいい〟などという驕りは決して無く、店主の気配り心配りはスタッフにも伝播、店一丸となっているが故に〝笑顔〟が生まれるのだ。
 五穀豊穣を祝う秋。新米、素材を吟味し、進化という変化を成す、新たな感動を見いだせる季節。

|その9| 2011/10/28掲載

映える

贈答用に、家庭用にと、飛騨牛肉の持ち帰り及び全国発送を承っている。とろけるような美味しさが家庭でも味わえ、さらにお世話になった方へ感謝の思いを伝えられるも嬉しい。
 肉はしゃぶしゃぶ用、ステーキ用、すき焼き用と最飛び飛騨牛の魅力を最大限引き出すように切り分ける。霜降り具合、肉質を見極め切り分ける。ここにも職人技が映える。
 額装された書に「斬新」とある。松本の書家の作で店内個室に掛けられている。伝統を重んじつつ、安曇野で〝斬新〟なスタイルで最飛び飛騨牛を提供している和牛厨ふか尾を端的に表してくれている素晴らしい筆致が映える。
 斬新な店空間、最も目を引くのが「滝」である。流れる水のオブジェだが、斬新の〝斬〟に水を表すサンズイを付けると「漸」。これに斬新の新と同じ読みの〝シン〟を加えると『漸進(ぜんしん)』、―順を追って段々に進歩すること。
 「斬新に漸進する」。来月後半、贈答にも家庭用にも喜ばれる、
同店オリジナルのテイクアウト商品が新登場する。